樹木の剪定は、庭の美観だけでなく、樹木自体の健康にも影響を与えます。
剪定のタイミングや方法によっては、逆に樹木にダメージを与えてしまうこともあるのです。

この記事では、種類別の樹木の剪定時期と剪定の種類について解説します。
樹木の剪定を検討している方、特に剪定時期について不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

□樹木の剪定時期を種類別に紹介！

＊常緑広葉樹

常緑広葉樹とは、オリーブやアオキ、ソヨゴなど、年間を通して緑色の葉を保つ樹木のことです。
剪定の最適なタイミングは、新芽が顔を出す直前、または新芽がわずかに出始めた頃です。
花の芽が出始める時期に剪定を行うと、花の咲きが悪くなる可能性があります。
そのため、夏の開花前に剪定を完了させてください。

＊常緑針葉樹

松やスギ、モミなどが該当する常緑針葉樹は、春先に基本的な剪定を行います。
この時期に剪定を行うと、新芽がしっかりと育ち、美しい樹形を保てるのです。
また、秋から冬にかけて軽い剪定を行うことで、枯れ枝の落下を防げます。

＊落葉広葉樹

イロハモミジやアオダモ、ジューンベリーなどは、冬季に基本剪定を行うのが一般的です。
この時期に剪定を行うと、春に新しい芽が出やすく、次の年に向けて美しい樹形を作れます。
枝の配置を確認しながら、翌年の美しい成長を促すように剪定を進めましょう。

□剪定の種類

どのように剪定するかで悩まれる方もいらっしゃいます。
ここでは、選定の手法について3つご紹介します。

1:透かし剪定

透かし剪定は、樹木に大きなストレスを与えずに樹形を整えられる方法です。
主枝や副枝、枝の先端部を選んで剪定を行い、自然な樹形を保ちます。

2:切り詰め剪定

切り詰め剪定は、大きく成長した樹木の幹や太い枝を切る方法です。
この剪定方法は、樹木に大きなストレスを与える可能性がありますが、適切に行えば新しい小枝が出やすくなります。
特に、山取りの樹木の育成時に有用です。

3:切り戻し剪定

切り戻し剪定は、樹冠を一回り小さくする方法です。
この剪定は、樹木の自然な形を保ちつつ、樹冠の大きさを小さくできます。
透かし剪定と併用することで、より美しい樹形を作れます。

□まとめ

この記事では、種類別の樹木の剪定時期と、剪定の種類について解説しました。
剪定は樹木の健康と美観に直結する重要な作業です。
適切な時期と方法で剪定を行うことで、庭木はより美しく、そして健康に成長します。
樹木の剪定を検討している方は、この記事を参考に、適切な剪定を行ってください。